工賃の計算方法
鋳造した商品の、工賃の計算方法の例です。
1.初めに
ワックスの重さを量ります。分かり易く、ワックスの重さが2.0gとします。
2.想定重量の計算
吹き上がり時の想定される重さを計算します。
SV925で鋳造すると、比重が10.0ですので、
ワックスの重さ2.0g × 比重10.0 = 吹き上がりの重さは、約20.0gになります。
実際は鋳造時に、湯口などが付きますので、重くなる可能性があります。
想定重量計算のページで、簡単に計算出来ますので、参照して下さい。
下記の比重表を参考にして下さい。
地金の種類 | 比重 | 地金の種類 | 比重 | 地金の種類 | 比重 |
---|---|---|---|---|---|
ワックス | 1.0 | 純銀(Ag) | 10.5 | SV925 | 10 |
純金(K24) | 19.3 | K18(6:4割) | 15.5 | K18(5:5割) | 15.5 |
K18PG | 15.5 | K10 | 12.0 | Pt900(Pd割) | 19.9 |
K18WG(48PI) | 16.8 | チタン | 4.5 | ステンレス | 8.0 |
銅合金 | 8.3 | アルミ合金 | 2.8 |
2.地金の減りの計算
地金の減りの計算は、SV925は3%ですので、
吹き上がりの重さ20.0g × 1.03(減り3%) = 重さは20.6gになります。
下記の減りの割合表を参考にして下さい。
減り(%) | 対象となる地金 |
---|---|
2% |
K18(6:4割)・K18(5:5割)・K18PG・K10
Pt900(Pd割)・K18WG(48PI) |
3% | SV925 |
3.工賃の計算
重さは20.6gですので、
K18/SV系の工賃表を確認しますと、\1,150になります。
4.請求額の計算
-
鋳造のみの場合
鋳造のみの場合は、
工賃\1,150 + 消費税\92
お支払金額は、合計\1,242となります。 -
地金をお売りする場合
SV925の地金もお売りする場合は、相場変動がありますので、分かり易く\100/gで計算します。
重さ20.6g × 地金の単価\100/g = 地金代\2,060となります。
上記4-1の工賃を加算して、
工賃\1,150 + SV925の地金代\2,060 + 消費税\256で、
お支払金額は、合計\3,3466となります。 -
商品を発送する場合
商品を発送する場合は、上記のお支払金額とは別に、送料や代金引換手数料などが掛かりますので、ご注意下さい。
5.注意
この案内は、鋳造のみの計算方法の例です。
上記以外にバレル研磨やワックス加工などの作業がありますと、追加料金が発生しますのでご注意下さい。